PayPal、Cursorでロードマップ遂行力を40%向上
PayPalは、8,000人の開発者を擁するエンジニアリング組織と数十年にわたって蓄積されたコードベース全体にCursorを展開しました。導入率の高いチームは今では毎日デプロイを行い、通常なら1年かかる3,000アプリのJavaアップグレードを2か月で完了しました。
PayPalは、再びスタートアップのような勢いを取り戻しています。その変化を示す指標のひとつがあります。PayPalは最近、3,000のアプリケーションにわたるJavaアップグレードを2か月で完了しました。以前なら、8〜12か月はかかっていたはずです。8,000人の開発者と数十年にわたって積み重ねられたコードベースを抱える同社にとって、これほどの加速は不可能に思えました。
しかし、それが現実になっているのは、同社のCursor導入の進め方があったからです。
初めて、スタートアップのような俊敏さで動ける現実的な道筋が見えてきました。それでいて、大企業ならではの潤沢な資金力と成熟した体制も兼ね備えています。
まずは効果の大きいチームから始める
PayPalは早い段階で、AIが自社製品と業務の進め方の両方に不可欠な存在になる必要があると認識していました。ただし、慎重に進める必要もありました。同社は世界中のほぼ5億人の資金移動を支えており、ミスの代償は非常に大きいのです。
そこでCursorを展開する際には、まず市場投入までのスピードが重要な主要製品を手がける、特に影響力の大きいチームから導入を始めました。すると2週間以内に、それらのチームは毎週または隔週ではなく、毎日デプロイするようになりました。
Cursorは、4スプリントかかっていた作業を1スプリントで完了できるようにし、私たちの開発スケジュールを大幅に加速させるうえで欠かせない存在でした。
エンジニアたちが、同僚たちがCursorで成し遂げている成果を目の当たりにするにつれて、導入は組織全体に自然と広がっていきました。Cursorの導入率が高いチーム—その多くは90%を超えていました—では、デプロイ頻度とリードタイムに劇的な改善が見られました。
「導入率の高いチームは、より速くデプロイし、より短いリードタイムでリリースしています」とChanceは述べています。「まだ導入していないチームは、ほぼ変わっていません。」
新しい働き方
PayPalのソフトウェア開発の進め方も、根本から変わりました。かつての直線的なソフトウェア開発ライフサイクル—デザイン、コード、構築、デプロイ—は、より反復的なものへと移り変わっています。チームはアイデアを数時間で動く試作にまで形にし、そこから改良を重ねていきます。
そのプロセスによって、従来のロールの境界は薄れてきました。プロダクトマネージャーはPRDだけでなく動作する試作もエンジニアに持ち込み、エンジニアもまた、プロダクトのあり得る姿を自ら試作して返すようになっています。
以前ははっきり分かれていたロールの境界が曖昧になり、そこからより良いプロダクトのアイデアが生まれています。
こうした変化は、プロセスとロールの定義の両面から、エンジニアリングで何が重要かを変えています。かつてソフトウェア開発は、特定のプログラミング言語の経験に大きく左右されていました。今では、より重要なのは創造性と問題解決力です。
PayPalのGlobal Head of AIであるPrakhar Mehrotraは、Cursorを使うエンジニアをDC Comicsのスーパーヒーロー、Flashになぞらえています。赤いスーツをまとい、超音速をはるかに超える速さで動く存在ですが、それでも自分の力をどこに使うかは自分で判断しなければなりません。
エンジニアは今でも、どの問題を解くべきかを判断しなければなりません。でも、そこにたどり着くまでのスピードははるかに上がっています。
本当に重要なことを測る
PayPalではソフトウェアの構築方法は変わっても、これまで一貫して重視してきた指標は引き続き測定しています。デプロイ頻度、アイデアから本番環境に至るまでのリードタイム、変更失敗率です。また、人々の働き方をゆがめかねないメトリクスは意図的に避けています。
何かを測定すれば、その対象に影響を与えます。開発者に、成功はAIが生成したコードの割合で決まると伝えれば、AIに冗長な関数を書かせるようになるだけです。
Cursorの導入が進んでいるチームでは、週1回ではなく、1日に何度もデプロイするようになっています。リードタイムは短縮し、変更失敗率も下がっています。
こうしたメトリクスを踏まえ、Chanceは最近PayPalの経営陣に対し、同社は2025年にリリースしたものより2026年には40%多くの機能を提供できる見込みだと伝えました。彼女はこの数字の伝え方には慎重で、これは「40%効率化した」という話ではないと強調しています。というのも、その表現は通常、より少ない人数で同じ仕事をこなすことを意味するからです。
それは本当に近視眼的な考え方だと思います。本当にワクワクするのは、私たちにできることがどれだけ増えるかです。チームがより速く、より頻繁にデプロイするようになっているのを見ると、これは確かな改善であり、うまく機能すると感じます。
インテリジェンスの転換
Mehrotraは、PayPalで起きていることを、より大きな変化の始まりだと捉えています。過去20年は、情報を整理し、届け、広く流通させる時代でした。Google、モバイル、Amazonがその象徴です。いま起きているのは、それとはまったく異なる変化です。
AIが扱うのは情報ではなく、インテリジェンスです。これは根本的に異なる技術スタックです。
この変化をいち早く全面的に受け入れたことで、PayPalは決済にとどまらず、より広いコマース領域へと事業を変革しつつあります。そうした可能性の広がりがエンジニアを引き寄せ、PayPalが目指すものに貢献したいと思わせているのです。
最も重要なのは、開発者たちがAIへの取り組みに参加していることです。PayPalがCursorのようなツールをサポートしているからこそ、私たちのもとで働きたいと思ってもらえるのです。
エージェントを活用してエンジニアリングチームの開発スピードを変革したいとお考えなら、無料のCursorトライアルを始めるために、ぜひ私たちのチームにお問い合わせください。