クラウドエージェント向けの開発環境
エンジニアリングタスクを最初から最後まで遂行するには、エージェントにも手元のノートPCに近い開発環境が必要です。具体的には、クローン済みのリポジトリ、インストール済みの依存関係、社内ツールチェーン用の認証情報、そしてビルドシステムへのアクセスです。
このリリースでは、チームが自分たちのエージェント向けの開発環境を設定するための新しいツールが追加されました。Cursor もこれらのツールを使って、ユーザーに代わり環境の設定や維持管理を行えます。これにより、チームが完全に管理できる開発環境内で、タスクをエンドツーエンドで処理する並列化された多数のエージェントを、より簡単に運用できるようになります。
マルチリポジトリ環境
クラウドエージェントと自動化で、マルチルートワークスペース の取り組みを基盤に、マルチリポジトリ環境がサポートされるようになりました。エージェントが作業に必要なすべてのリポジトリを含む単一の環境を設定でき、セッションをまたいで再利用できます。
コードとしての環境設定
環境定義を変更・デバッグ・レビューしやすくするため、Dockerfile ベースの設定を改善しました。
これにより、ビルドシークレットをサポートし、Dockerfile から直接プライベートなパッケージレジストリに安全にアクセスできるようになりました。ビルドシークレットはビルドステップの範囲内に限定され、実行中のエージェントの環境には渡されません。

また、レイヤーキャッシュも強化し、Dockerfile を変更した際にはイメージ内の更新されたレイヤーだけが再ビルドされるようになりました。キャッシュが効くビルドは、実行速度が 70% 向上します。
改善されたエージェント主導の環境設定
Cursor は環境を設定する際に、質問を行い、不足している認証情報を通知し、環境が正しく設定されているかを確認します。

Cursor は常に、エージェントが実行されている環境のバージョンを表示します。環境設定に失敗した場合は、明確な警告付きのベースイメージにフォールバックするため、クラウドエージェントはすぐに停止することなく実行を継続できます。
環境のガバナンスとセキュリティ制御
すべての開発環境で、その環境専用のバージョン履歴を確認し、ロールバックできるようになりました。管理者は、ロールバック権限を管理者のみに制限することもできます。監査ログには、チームメンバーが環境に対して行ったすべての操作が記録されるため、セキュリティチームは誰が何を変更したかを完全に把握できます。
送信通信とシークレットを、開発環境単位で設定できるようになりました。ある環境に設定されたシークレットには、他の環境からはアクセスできません。