Debug Mode のご紹介:実行時ログ付きの Agent
Coding Agent は多くのことが得意ですが、一部のバグにはどうしても手こずることがあります。そこで私たちは、実行時情報と人間による検証を中心に据えた、まったく新しい Agent ループである Debug Mode を導入しました。
この機能を構築するにあたり、チーム内のトップクラスのデバッガーたちのプラクティスを分析しました。彼らのワークフローを 1 つの Agent モードに落とし込み、実行時ログでコードをインストルメントするツール、何が問題になっているのかについて複数の仮説を生成するプロンプト、そしてあなたに問題の再現と修正内容の確認を依頼できる機能を備えました。
その結果、これまでには、どれだけ賢いモデルでも単独では対処しきれなかったバグや、対応に多くの開発者時間を費やしていたバグを、安定して修正できるインタラクティブなプロセスが実現しました。
バグの内容を説明する
まずはドロップダウンメニューから「Debug Mode」を選択し、バグの内容をできるだけ詳しく説明します。
エージェントはすぐに修正案を生成しようとするのではなく、まずあなたのコードベース全体を読み込み、原因になりそうな点について複数の仮説を立てます。中には、あなた自身も思いついていたようなものもあれば、普段なら検討しないようなアプローチも含まれます。
その後、エージェントはこれらの仮説を検証するために、ログ出力用のコードをあなたのコードに挿入します。これにより、バグが発生したときに実際に何が起きているのかを示す具体的なデータをエージェントが取得できるようになります。
バグを再現する
次に、アプリケーションを操作して、エージェントがランタイムログを収集している間にバグを再現します。
バグが発生したとき、エージェントはコード内で何が起きているかを正確に把握できます。変数の状態、実行パス、タイミング情報などです。このデータを使って、根本原因を特定し、狙いを絞った修正を生成できます。多くの場合、必要なのは2〜3行程度のピンポイントな変更だけで、通常のエージェントとのやりとりで返されがちな、何百行もの当てずっぽうなコードとはまったく異なります。
修正を検証する
この段階で、Debug Mode は提案された修正を適用した状態でもう一度バグを再現するよう求めます。バグが消えていれば、修正済みとしてマークすると、エージェントはすべての計測用コードを取り除き、そのままリリースできるクリーンで最小限の変更だけが残ります。
このような人間が介在する human-in-the-loop 型の検証は非常に重要です。バグが明らかなこともありますが、修正は技術的には動いていても「しっくりこない」といったグレーゾーンに入ることもあります。エージェントだけでその判断を下すことはできません。バグが直っていないと思った場合、エージェントはさらにログを追加し、もう一度再現してもらい、問題が本当に解決されるまでアプローチを洗練させていきます。
こうした密なやり取りこそが、AI コーディングが最も力を発揮すると私たちが考えているスタイルの 1 つです。エージェントが退屈な作業を引き受ける一方で、人間の判断が必要な素早い意思決定はあなたが行います。Debug Mode を使うことで、これまで手が届かなかった厄介なバグも、安定して修正できるようになります。
Debug Mode のドキュメント もぜひご覧ください。Cursor 2.2 の新機能についてもチェックしてみてください。